伊予札縫延栗色革包仏丸胴具足
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いよざねぬいのべくりいろかわつつみほとけまるどうぐそく
)
桃山時代
初代藩主 立花宗茂所用
立花家を代表する著名な甲冑です。全体にむだのないシンプルな形状で、質実剛健な具足ですが、胴の栗色革、草摺(胴の下に下がっている部分)の朱漆、佩楯の銀箔という色彩の組み合わせは大胆な華やかさも感じさせます。兜の脇立と後立は、欠失していましたが、平成四年に後立を、平成十年に脇立をそれぞれ新たに補いました。兜の
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(鉢の下方にさがっている部分)は、典型的な日根野
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で、肩繰りの深い、緊張感のある見事な形であるところも見どころのひとつです。
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