鉄皺革包月輪文最上胴具足
(
てつしぼかわつつみがちりんもんもがみどうぐそく
)
桃山時代
初代藩主 立花宗茂所用
胴に大きく描かれているのは、兜の脇立と同じ意匠の
輪貫
[
わぬき
]
文(立花家の御道具帳では
月輪
[
がちりん
]
と記されています)ですが、これを蛇の目紋とみれば、宗茂と親交があったといわれる加藤清正との関わりも想像され、興味深い意匠です。胴廻りは大振りで、地鉄は厚く、重量が
草摺
[
くさずり
]
(胴の下部から垂らして大腿部を防御する部品)とも12キログラムと非常に重いものです。宗茂は、当時としてはずいぶん体格のよい人物であったことが想像されます。
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