柳川の産土神
初詣・宮参りなどの年中行事や結婚式など、柳川市街で産土としての役割を果たしている神社です。社伝によると正応3(1290)年に近江の日吉大社を勧請したのに由来するとされ、その後蒲池氏が柳川城を築いた際、その鎮守になったとされています。蒲池氏滅亡の後は立花宗茂や田中吉政によって神領を保護され、特に元禄9(1696)年には社殿の再興がはかられるなど、代々の藩主の尊崇を集めました。江戸時代の日吉神社は『柳河明証図会』中に見られるように、神宮寺として最勝院があり、いわゆる神仏混交の状態であったようですが、明治の廃仏毀釈により最勝院は廃寺となりました。
境内には柳川出身の作家長谷川健の文学碑、うなぎ供養碑など多くの石碑が建てられています。また古くは祭礼で、御神幸や流鏑馬などがあったようですが、現在は日吉太鼓がお祭りに彩を添えています。 |